そして私はニートになった… その2 生まれた時期

小学校中学年になった頃、当時の教師が体力測定の結果を見て、私を前にし『やっぱり私君と○君はダメだな…』とおっしゃられました。○君というのは同じく3月後半生まれの同級生です。○君はその場にいませんでしたが、私は目の前でそれを言われて酷くショックを受けたのを覚えています。それは、私が初めて他の子に比べて劣っていると自覚した時でした。

現在小学校では、運動会は記録会と名前を変え、順位をつける事はあまりしなくなったと聞いています。これは、前記事でも書いた様に、4月生まれと3月生まれではほぼほぼ1年差があるので、優劣がついて当たり前だと言う事に世間が気付いたからでしょう。

私もあの時、教師に『ダメ』と言われ落ち込んでた時、誰かに『ダメではないんだよ』と言って頂ければ少しは何か変わっていたのかなと思います。

他の子より優れた部分、例えば足が速いとか、腕相撲が強いとか、勉強ができるとか、そう言ったものがあれば『自信』になるんですよね、私の場合は体力面においては小学校中学年にて既に『卑屈』になっていました。

ただ、体力面で他の子より劣ることを両親は気づいていました。それはそうでしょう、喘息もちで体力のない私を見ていましたから、そして少しでも自信がもてる様にと塾に通わせてくれたので勉強は人並以上にでき、それが私の『自信』となり、体力面では卑屈でもその『自信』により居場所をつくる事が出来ていたのです。

しかし、学問で培った『自信』も同じく小学校中学年にあることにより挫折する事となるのです。